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僕には『お父さん』と『パパ』がいる。
そしてちゃんと『母親』と『父親』もいる。そして二つ上と同じ歳の双子の兄に1つ下の弟と三つ下の妹そして10歳年下の妹…がいる。でもその兄弟や両親とは僕だけ一緒に住んでいない。

『お父さん』と『父親』が一卵性の双子。『パパ』と『母親』が二卵性の男女の双子。つまり僕は叔父さん達カップルに養子として引き取られたのだ。


「…ついてないな…」
僕は溜め息をついた。今日は晴れて受験戦争も終わり高校生として第一歩である入学式だ。僕がツイてないというのは…実は公立の進学校を受ける予定にしていたが…

その大事な日から熱を出してしまい肺炎まで悪化してしまって入院を余儀なくされたのだ。だから受かっていた私立の男子校に行く事になってしまったのだ。


しかしそれだけではここまで落ち込まない
。もともとその私立は少・中・高校一貫教育の為高校からの外部生の応募をほとんど行っていない。だからかなりの倍率になる。僕は入るつもりはさらさらなかったが力試しに受けてみたのだ。

受かるはずないだろうと思っていたし、回りからのプッシュに負けたというのもある。他にも理由があったが…とにかく入るつもりはなかった。何故か受かってしまい、でも本命は受ける事すらもかなわなかったのだ。これをツイてないと言わず何をツイてないというのか…

更に最悪な事に公立は確実と言われていたので私立の滑り止めとしてはそこしか受けていなかったので…高校浪人をするわけにもいかず…となったのだ。出来る事なら…受験戦争時代に戻りたい。しかし無常にも時は刻一刻と迫って来た。

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