■ □ ■よよいの酔い■ □ ■
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(あっちゃ〜やっちまったか??)
目が覚めて横をみたら見知らぬ男が横たわっていた。
(っだ〜〜酔っていたからな〜……やってないって事はないよな〜腰痛いし…気まぐれに飲み会なんかに参加するから…ちっきしょ…)
隣にあるごみ箱を見ると…案の定…ゴムの使用済みが捨ててあった。
(さ〜すが俺。ちゃんと酔っていてもゴムつけたんだな。ならまだマシか…)
そろりと身体を動かそうとしたが相手の腕が身体に回っていて動けない。
(だ〜がっちりホールドしやがって!!)
仕方がないのでこっそりトンズラは諦めた。
(ったく…どんな面してやがんだよ…ガタイはかなりいいよな?何この腕…俺に喧嘩売ってんのか?二倍はあるんじゃね〜か??)
俺はそっと傍らに寝ている相手の前髪を上げてみた。
(がっ!?)
思わず熱いものに触ってしまった時のように手を離してしまった。
(もっそいいい男じゃね〜か…女も男もほっておかないだろ?あ〜彼女いたりすんのかな〜修羅場はごめんだぜ〜………?)
少しだけ見覚えがあるような気がしてまたおそるおそる前髪を上げてみた。
(げっ…やっぱり同じ大学のヤローじゃね〜か!!最悪…いっつも女が噂してやがる奴じゃんか…)
溜め息をつかざるをえなかった。
(ま〜…遊んでいる奴なら簡単に一夜の火遊びとして忘れてくれるかもな…少なくとも口止めしておかなきゃな……)
俺は自分の不運をなげいた。とにかくうまくいくように祈るしかない。
「ん…ん〜…」
もぞもぞと色男が動き出したので少々びっくりしてしまった。びくついたのがわかってしまったのだろうか。ホールドしている腕に力が入ってぎゅうっと抱きしめられてしまった。
(のわっ!彼女と間違ってんのか???)
硬直していると彼が目を覚ました。
「!」
がばっと彼は起き上がるとかなり驚いた表情で回りを見回していた。すると俺を見つけて自分の身体を見下ろしてまたさらに驚いていた。
「な、なんで…っ?」
「落ち着け。俺はあんま記憶残ってないんだけど…ヤっちまったのはわかるか?」
肩に手をのせて軽く叩く
「え〜と…おぼろげに…」
彼は戸惑ったように視線をさ迷わせている。今だに状況がつかめていないのかもしれない。いいタイミングだ!今の内に畳み込んでしまえばうまくいくかもしれん!!
「酒に酔った上での一夜の過ち、若気の至りだ。忘れてしまえ。口外禁止。これで解決、いいな」
ぽんと肩を叩いて俺はシャワーを浴びるためにベッドから立ち上がろうとした。すると未だにベッドに座っていた彼が腕を引いて俺をベッドに舞戻した。
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