@  @愛したい、必要とされたい、可愛がりたい  

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その後は一緒に僕の作った食事を食べて、一緒にお風呂に入った。

虎太朗はまた何を言うでもなく僕が髪や体を洗うに任せてくれていた。

気持ち良さそうにしている虎太朗を見ると僕は嬉しくなれた。


「気持ちいい?」
「ん」
僕はこの大きな男の人を洗う事がとても楽しみになっているので虎太郎が喜んでくれていると思うとホッとした。

僕だけの自己満足で彼を不快な思いにさせているわけではなくて安心した。最後にシェイバー用のクリームをたくさん顔に付けてあげて前にまわり、彼の髭をそっと剃った。

安全カバーのついているかみそりなのでたぶん彼を傷つける心配はないと思う。
僕にはまだ生えてこないので必要のないモノだったが虎太郎には毎日必要な物だったので父のストックから拝借したのだ。
まぁしばらく帰ってくる予定もないから大丈夫だよね。

「よし!綺麗にそれた。顔にお湯かけるよ?」
「ん」
そう言うと虎太郎はそっと目をつぶった。その様子がいとけなくて僕は思わず笑ってしまった。

(どうしよう…僕よりずっと大きいのに可愛い…)

くすくすと笑いやまない僕だったけれど洗面器から手で少しずつお湯を虎太郎の顔にかけて上げて少しずつ泡を流した。

「はい。これで全部おしまい。……お風呂入っていていいよ?」
「ん」
虎太郎は待っていたかのようにスポンジを取るとそれにボディソープを染み込ませて思いっきり泡立てている。

それを片手に空いているもう片方の手で洗面器を持って僕に温かいお湯をかけてくれた。
そこまでされると僕にもようやく分かった。

「こた、また洗ってくれるの?」
「ん」
虎太郎は僕にひとしきりお湯をかけ終わると泡立てまくったスポンジを握っていない方に泡を半分くらい移した。

何をするつもりなのかと見ていたら虎太郎はおもむろに泡だらけの手とスポンジで僕の身体を優しく洗い始めた。

僕の頭なんてバスケットボールよりも簡単に掴めてしまえそうな大きな掌はとても優しくて気持ちが良かった。

思わず虎太郎の肩に頭をそっともたせかけて力を抜いた。

そうすると僕は膝立ちで虎太郎はお風呂用の椅子に座って向かい合っていたが小太郎は椅子から降りて床にあぐらをかいてすわった。

床暖房が効いているので冷たくはないと思う。

「どうしたの?」
急に動いた虎太郎に困惑したがじっと見上げてそっと優しく促してくるので促されるままに虎太郎の膝に座った。

すると虎太郎は僕に身体をもたせかからせるようにしながら僕のお腹や胸元をそっと洗い始めた。

たぶんさっき僕がくたっと力を抜いたからそれを見越して座らせてくれたのだろう事は分かった。

 

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