☆ ★恋は盲目 ☆ ★

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「亮平…」
俺はこんなおいしいシチュを見逃すつもりなどなく…美味しく頂き始めた。


「ん…っ…んぅっ」
舌をか絡めて上あごの当たりを嘗め上げると艶めいた声が聞こえ始める。


体が熱くなるのが分かった。


ごめんな。亮平。俺はもう止まれん。


「んっ……はっ…ん」
か細い声が俺の下から聞こえてくる。亮平は声を我慢してしまうから余り声が聞けない。



でも…たまらずにもれてしまう声が下腹部に響く。俺は深く潜りこませたまま緩く奥を突いていた。


亮平の薄い腹部を優しく撫でて耳元で囁いた。
「ほら…お腹に少し力入れてみて?」



「んんっ」
健気に腹部に力を入れる。

散々弄り回した後なのでかなり弛緩しているが…腹部に力を入れる事で俺をリアルに感じたのだろう。


少し嫌々するような仕種を見せた。
「んっ…いいよ…亮平…いいこだね」
唇にチュと触れるだけのキスを落とす。


亮平は全てを奪うディープキスより唇同士で戯れるようなキスを好む。それは最中でも同じだ。


ちゅっと音を立てて唇を離すと少し名残惜しそうな表情をみせる。
「…キス気持ちいい?…」
殆ど唇同士が触れるくらいの近さで囁く。


「んっ…スキ…」
俺を掴んでいる頼りなさげな亮平の弛緩しきった指先が必死に力を込めてくるこの瞬間が好きだ。


指先から求められているような気がするからだ。自身が更に熱くなる。

「…っ…」
それを感じたのか首を反らせる亮平の喉元にふいに噛み付きたいような衝動にかられる。


流石にそんな事するなんてかわいそうなので鎖骨からあごのあたりまで嘗め上げた。…亮平の味がする。



「はぁっ…限界かも…」
俺は両手を折れそうなほど細い亮平の腰を掴み自分の腰の動きと反対に最初は探るように…そして徐々に激しく揺さぶり始めた。


「…あっ…っん……はっ…っ」
亮平はすでに言葉にもならないようで必死に追い付いてこようとしている。

亮平自身はもう先端から雫を引っ切りなしに垂れさせているので俺達の下腹部は濡れている。

「っ…やっ…イクっ」
亮平はもうたまらなくなったのか自身に手を伸ばすが俺がそれを止める。すると泣きそうな表情で見上げてくる。


んな表情で見たらだめだよ。
男の嗜虐心を刺激するだけだ。


「一緒にイこう」
耳元に囁き…亮平の分身の根本を片手でせき止めて更に激しく腰を動かす。



「…っはぁっ…亮平っイクぞ」
亮平自身を解き放って激しく擦りあげたらあっけなく亮平はイった。

「んっ…やぁっ!」
そのイった後の亮平の内部の激しい痙攣に俺も中に亮平を腕に指が食い込むんじゃないかという強さで抱きしめて全てを吐き出した。



荒い呼吸が落ち着くのを待って俺は亮平から離れた。

亮平は意識を失って、くったりとしているが特に顔色が悪いわけでは無かったので安心した。



亮平は食に対する意欲が薄いから体力がない。最中にストンと意識が無くなってしまった事があってから様子を見ながらしている。本人に自覚が薄い所があるので俺はかなり細心の注意を払っている。


そりゃ体の奥深くで繋がりたい意欲が無いなんて事は全くないが、亮平を無理させてまでしたいと思うものでもない。やっぱりこういう事は相手を思いやる気持ちが大事だと思うから…



と言いつつ…意識を失わせたわけだからあまり偉そうな事を言えるわけでは無いのだけど…



俺はざっと自分自身をティッシュで拭ってから洗面所で熱いタオルを絞って亮平を隅から隅まで拭きあげた。


そして置いてある亮平のパジャマを着せて布団をきちんとかけてやった。すぐにシャワーを浴びてから横に潜り込み、抱き寄せて眠った。



亮平を腕に抱くのは好きだ。腕にしっくり馴染む。SEXをしない日はお互いの体を少し触ったりキスしたりしてその後はこうして抱き合って眠る。


おやすみ亮平。いい夢みろよ。額に一つキスを落とした。

 

 

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