■ □ ■よよいの酔い■ □ ■ ・・4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(でも…部屋で茶ぐらい出してやるべきか?ここまでつき合わされてこのまま何もしないで帰るわけないもんな〜夜は俺んちでフルコースか…明日朝起きられるかな俺…そういや素面でコイツとやったことないから性癖もわかんね〜や…)
つらつらと色々考えているうちに電車は俺の自宅近くの駅に止まり二人で夜道を歩いてとうとう到着してしまった。
「上がってくか?茶くらいだすぞ」
(ゴムはあったよな〜ローションは何処にあったかな〜新しいの出さないと無いか…?)
今後のことを考えながら一応そうやって声をかけた。いきなり上げてくれとは言えないだろうからこちらからふってやらないと思っての言葉だ。そのくらいの恩返しをしないと罰が当たりそうだからな。SEXは好きという訳ではないが…まぁしてもいいかなぁ…くらいの気持ちにはなっていた。でも相庭の言葉は俺にとって予想外だった。
「いやいいよ、ここで。おやすみ〜またメールするね」
相庭はそう言っておれの頭をくしゃくしゃと撫でたら手を振りながら駅の方角へと去っていった。
「…キスもなしか…付き合ってと言うのはもしかして友人としてだったのか?」
でもそれを考えるとおかしな話だ。友人なら割り勘でもよかったのではないか?今日のデートは。いやこの場合デートではなくお出かけか?なんにせよまぁしなくていいのならそれに越した事はない。あんまりおんなじ人間とはSEXしたくない方なので俺には都合がよかった。俺はそのまま部屋に戻り風呂に入って寝た。
それから何度も出かけたがキスをする事はおろか、手を繋ぐ事すらもしていない。中学生か!!いやいや。別に望んでいるわけではないが…これじゃぁ本当にただの友人じゃないか?あれれ?もしかして俺ってものすごい勘違いさん?思わず側にいた相庭を見上げてしまった。
「何?俺の顔に何か付いてる?」
「え?…あ…あぁ…なんでもないよ」
「そう?」
にっこり笑って許してくれる相庭…うへぁ…相庭の側は本当に居心地がいい。俺的にはかなりヤバイ感じなんだけどな…
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